F1にタイヤを供給する会社にとって、安全で耐久性がありしかも速いタイヤを開発することは大事ですが、レースをサポートする上でもっとも基本的なことは、当たり前のことながらレースに間に合うようにタイヤを輸送することです。どんなに素晴らしい技術でタイヤを作っても、予定されていたレースに間に合わなければ元も子もありません。参戦当初はコミュニケーション不足が原因で、輸送トラブルが多々ありました。意外な盲点が貨物飛行機でした。
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荷物がオーバーしたとき、急ぐと思われる他の荷物が優先され、タイヤは次の便に回されてしまったのです。航空会社にしてみれば、タイヤは所詮タイヤという意識で、我々がF1タイヤの背景を説明しない限り、「輸送を急ぐ荷物」だと普通は思わないわけです。一週間後に必ず現地に到着しなければならないと認識していません。航空会社が悪いのではなく、説明をしなかった我々の側の責任です。ですから、F1のタイヤには到着のデッドラインがあることを航空会社に理解してもらうことがトラブルを未然に防ぐのです。できるだけ同じ航空会社を使うことで、F1タイヤの重要性、緊急性を理解してもらい、輸送のプライオリティを下げられないようにしました。
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