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受験は、苦手克服との戦い

古文や現代文の出題形態でも、漢字が多く、難しそうな文章の設問には、見た目で「駄目だ」と回避反応を示す受験生が少なくない。いずれも、最近の出題傾向を分析すれば、最もハンディを抱えた受験生といえます。具体例をあげると、選択式の出題が中心とされてきた私立大学でも、近年は、立教大学や成城大学のように、記述式の試験を課す大学が増えている。また、漢字で言えば、明治大学の法学部では、北村透谷とか福沢諭吉など、明治時代の堅苦しい漢文調の文章。早稲田大学の法学部などでも、難しい文章、硬い文章の出題が多いことで有名です。とくに、「源氏物語」は、古文の定番みたいなもの。国公立・私立を問わず、二十年以上も古文の出題率第一位で、偏差値最上位の東大、早大、慶大に限らず、偏差値の低い大学でも、源氏物語は必ず出題されている。しかも、設問方法は異なっているが、出題されているのは同じ文章です。記述式か、選択式か。難しい漢字が多いか否かは、出題の難易度とはまったく別次元の問題。安易に、赤本の出題形態に左右された志望校の選択をすることの危険性を理解していただけたか、と思います。受験は、苦手克服との戦いでもあることを肝に銘じて、目標(受験校)をしっかりと絞り込んでほしい。記述式などは、他の受験生に苦手意識がある分、克服すれば、差がつけられます。

「午後入試」はどう活用するか

頭のなかの計画では、時間的に連日受験することが可能であっても、真剣勝負の毎日、午前・午後と受けることは、体力的にも精神的にもすごく消耗します。時間の制約のあるなか、慣れない交通機関を利用して受験会場を移動することはふだんのとき以上に多くのエネルギーを必要とします。単に機会があるからと数多く受験して、本命校にベストの状態で臨めないというのでは、本末転倒です。受験作戦上、「午後入試」は大変魅力がありますが、連日のように午前・午後と受けること、午前・午後ともチャレンジ校を受けることはお勧めできません。受験期間に突入すると、試験会場への付き添い、合格発表、合格していれば書類の受け取り、入学手続き……と、こなさなければならないことが次々と出てきます。さまざまなケースを想定して、事前に家族で役割分担を決めておきましょう。

辞書は子どもの発達に応じて与える

辞書は子どもの発達に応じて与えるというのが原則です。ときどき見受けられるのですが、入学祝いにもらったということで、広辞苑や大辞林を国語の辞典として小・中学生に与えている家庭があります。英語辞典なら中学生にコンサイス英和辞典といったものを与えていることがあります。広辞苑や大辞林、さらにコンサイスの辞典は定評のある辞典で、大人が仕事に使用するには大変役立つものですが、小・中学生にとっては、とても使いこなせる辞典ではありません。小学生なら小学生向けの国語辞典や漢字辞典が出ていますし、中学生なら中学生向けの国語辞典・漢和辞典や、英和辞典、和英辞典が出ています。これらの小・中学生向きの辞典の特徴というのは、まず、学習するための辞典になっているということです。初めて辞書を使う人にも使いやすいように工夫されていたり、学習上気をつけなければいけない注意点が辞典の中に書いてあり、引くだけでなく、読んでためになる読むための辞典にもなっています。さらにわからないことばの意味を説明するのに小学生や中学生にもわかることばを用いて解説しています。